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検証

管理者の会話閲覧と書き出し 3社17ページ確認

Claude・Gemini・Microsoft 365 Copilot の管理者向け公開ページ17件には、3サービスとも、利用者のプロンプトと応答(会話の中身)を管理者側の操作で取り出せると読める記載がありました。ただし、その操作を行える役割名と前提はサービスごとに別の語で書かれており、Microsoft Purview の eDiscovery に要るライセンスと、Gemini アプリの会話を Vault で扱えるエディションを述べた記載は、今回読んだページには見つけられませんでした(Vault そのものを含むエディションの一覧はあります)。

この記事は、各ページの記載を ①プラン・ライセンス ②主語(役割名) ③対象データ ④操作 ⑤前提条件 ⑥法(できる/既定でそうなる/〜しない)の6つに分けて並べます。

最終確認
2026-09-13
確認方法
Anthropic・Google・Microsoft の管理者向け公開ページ17件を 2026-09-13 に取得して読んだもの。管理画面は開いていません
対象
Claude(Team/Enterprise)、Google Workspace の Gemini アプリ、Microsoft 365 Copilot(同じページで扱われている Microsoft 365 Copilot Chat を含む)
ChatGPT
管理者アクセスは、2026-09-04 公開の Business管理者は会話を見られるか 7件確認 で扱っています
ページの取得結果
17件とも HTTP 200(Claude 5件、Google 7件、Microsoft 5件)
読んでいないもの
各ページの日本語版、Purview のライセンス要件を説明した一般向けのページ
更新周期
3か月ごと

この記事は何を、どこまで確かめたか

確かめたのは、3社が管理者向けに公開しているヘルプ・ドキュメント17件の記載です。この記事は、17件を 2026-09-13 に読んだ内容に依拠しています。

対象は、当サイトが入力データは学習に使われるか 法人向け4社の規約などの横断記事で扱ってきた4サービスを引き継ぎ、そこから ChatGPT を除いた3サービスです。ChatGPT の管理者が会話を閲覧・書き出しできると書かれているかは、Business管理者は会話を見られるか 7件確認で別に扱っており、この記事では再掲しません。この3つ以外のサービスは、今回の候補に入れていません。条件に照らして外したのではなく、検討していないという意味です。

扱う主語は「顧客組織の管理者」です。提供事業者の従業員による会話へのアクセス、個人向けプラン、会社が従業員の会話を見てよいかという法的な評価は扱いません。

#サービス読んだページ(表題の原文)ページ上の更新日の表示
C-1ClaudeWho owns and manages the data of my team?March 16, 2026
C-2ClaudeExport your organization's dataJune 12, 2026
C-3ClaudeAccess audit logsJune 15, 2026
C-4ClaudeGet started with Claude Compliance API integrationsUpdated this week(2026-09-13 取得時点の相対表示)
C-6ClaudeRoles and permissionsJune 18, 2026
G-1GeminiTurn the Gemini App on or offLast updated 2026-09-10 UTC
G-2GeminiUse Vault to search Gemini appLast updated 2026-09-10 UTC
G-3GeminiRetain Gemini app messages with VaultLast updated 2026-09-10 UTC
G-4GeminiPlace Gemini app messages on holdLast updated 2026-09-10 UTC
G-5GeminiGemini for Workspace log eventsLast updated 2026-09-10 UTC
G-6GeminiGemini in Workspace Apps Activity Events(開発者向けリファレンス)Last updated 2026-09-03 UTC
G-7GeminiAbout upgrading to an edition that includes VaultLast updated 2026-09-10 UTC
M-1CopilotUse Microsoft Purview to manage data security & compliance for Microsoft 365 Copilot & Microsoft 365 Copilot Chat2026-05-01
M-2CopilotAudit logs for Copilot and AI applications2026-08-26
M-3CopilotSearch for and delete AI application data in eDiscovery2026-06-29
M-4CopilotLearn about retention for Copilot & AI apps2025-09-26
M-5CopilotHow data is protected and audited in Microsoft 365 and Microsoft Copilot2026-08-18

17件はすべて英語版です。本文の【訳】と、C-1〜C-6・M-1〜M-5 の記載を日本語で示した訳文・要約は当サイトによるもので、各社が公開している日本語の文面ではありません。

「管理者に機能がある」と「会話の中身が見える」は、同じことか

同じとは限りません。Claude と Google のページは、「いつ・誰が・何をしたか」の記録を扱う機能と、プロンプトと応答の本文を扱う機能を、別の経路として書き分けています。Microsoft は、監査レコードの中身をやり取りの主体・時期・場所として書くページ(M-2)と、プロンプトと応答が統合監査ログに取り込まれると書くページ(M-1)があり、監査ログに本文が入るかは後の節のとおり確定できません。

Claude の C-3 は、監査ログについて【訳】「チャットとプロジェクトの表題と内容は監査ログでは書き出せません〈書き出されるのは一意の識別子です〉。ただし、チャットの入力と出力は Primary Owner がデータエクスポートで書き出せます」と書いています。記録と本文を、1つの段落の中で別の経路として並べています。C-6 の役割表でも、Request data exportsRequest audit logs は別の行です。

Microsoft の M-2 は、監査レコードの中身を【訳】「どのユーザーが Copilot とやり取りしたか、いつ、どこで行われたか」と書き、M-3 は eDiscovery について【訳】「AIアプリケーションのユーザーのプロンプトと応答は、すべてユーザーのメールボックスに保存されます」と書いています。M-1 は、統合監査ログと DSPM for AI の activity explorer での表示を、同じ見出し Auditing and AI interactions の下の続いた2段落で書いています(「監査ログに会話の本文が入ると書かれているか」の節で引きます)。

Google は、Gemini のログイベント(G-5・G-6)と、Vault による会話の検索・書き出し(G-2)を別のページに置いています。

もう1つの区別は ⑥法 です。G-1 は会話履歴の保存について Conversation history is on by default.(【訳】会話履歴は既定でオンです)と既定の状態を書いています。これは会話が保存されるかどうかの既定値で、管理者が中身を開けるかどうかを述べた文ではありません。保存期間の既定値は法人契約の保持期間の既定値 4社7ページ確認の「管理者が設定できる」と「既定でどうなる」は、同じことかの節で扱っています。

3サービスの記載は、どの操作で分かれるか

下の表は、17件のうち管理者が会話やその記録に関わる操作を述べた箇所を、操作ごとに1行にしたものです。サービスごとに行の構成は揃えていません。表に行が無いことは、そのサービスにその操作が無いという意味ではありません。

サービス④操作①プラン・ライセンス②主語(原文)③対象データ⑤前提条件⑥法出典
Claude組織データの書き出しTeam and Enterprise planPrimary Ownersconversation data and the user dataOrganization settings > Data and privacy から実行。リンクはメールで届き、24時間で失効are only available to(利用できる主体を限定)C-2、C-6
Claude監査ログの書き出しEnterprise organizations onlyOrganization Owners and Primary Owners過去180日以内の監査ログ。チャットの表題と内容は識別子で出る顧客管理の暗号鍵を使う組織では Export logs ボタンで書き出せないare not available to be exported(内容は書き出されない)C-3、C-6
ClaudeCompliance APIClaude Enterprise plans and Claude Platform customers有効化は only the Primary Owner、キー作成は Primary Owner と OwnersEnterprise では Conversation content including chats, uploaded files, and projectsOrganization settings > API で Primary Owner が有効化provides access toC-4
Gemini会話履歴の保存と保存期間の設定該当節にプラン名の記載なしWorkspace adminsGemini Settings administrator privilege が必要)会話を保存するか、何か月保存するかAdmin console の Generative AI > Gemini appon by default、既定18か月(The default is 18 months.G-1
GeminiVault での検索と書き出しページ内にエディション名の記載なし(Vault を含むエディションは G-7)administrators and legal personnelprompts and responses。書き出すと全文Workspace の管理者が Vault のアカウントを設定し、matter を作るcan useG-2
GeminiVault の保持ルールページ内にエディション名の記載なしadminsGemini アプリの会話(プロンプトと応答)保持期間は1〜36,500日(from 1 to 36,500take precedence over(管理設定・利用者の設定より優先)G-3
GeminiVault の保全(hold)Vault-supporting license の語はあるが、エディション名の記載なしa Vault admin with appropriate privileges利用者が削除した保全中のメッセージmatter の中で hold を作るalways visible in Vault, but not visible to usersG-4
Geminiログイベントの検索監査・調査ツールは記載なし。セキュリティ調査ツールはエディション名の列挙ありAudit & Investigation administrator privilege など属性一覧は Actor・Event Category などcan run searchesG-5
CopilotDSPM for AI の activity explorer での表示記載なしMicrosoft Purview Content Explorer Content Viewer role group のメンバーthe prompts and response少なくとも1日待つwhen you're a member ofM-1
CopiloteDiscovery での検索と書き出し記載なしeDiscovery Manager role group のメンバーメールボックスに保存されたプロンプトと応答ケースを作り、検索を作るcan ... exportM-1、M-3
Copilot監査ログAudit (Standard) の一部として記録主語が明示されていない誰が・いつ・どこで、参照したファイル等。Messages の下位項目は IDIsPrompt などIf your organization enables auditingautomatically logsM-2
CopiloteDiscovery を使った削除記載なしSearch And Purge role一度に1メールボックスあたり10件まで保全と保持ポリシーを先に外すdoesn't receive any visible notification(利用者への通知について)M-3
Copilot保持ポリシー記載なし検索の主語は compliance administratorsuser prompts and responses for Microsoft 365 Copilot保持ポリシーの場所に Microsoft Copilot experiences を選ぶ保持・削除の設定M-4

ChatGPT の同じ種類の操作は、Business管理者は会話を見られるか 7件確認の「管理者が実行できると書かれている操作は、どこに載っているか」の節で扱っています。

Claude

Anthropic のヘルプ C-1 は、対象を Claude for Work プラン(Team または Enterprise)とし、利用者に向けて次のように書いています。

【訳】組織が指定した Primary Owner が、あなたの Work アカウントと関連するすべてのデータを管理します。これには、データエクスポートを通じてあなたのユーザーデータへのアクセスを求める権限が含まれ、そのデータには Claude との会話、アップロードしたファイル、利用パターンが含まれる場合があります(原文は may contain)。

C-2 は、書き出しを行える主体を【訳】「組織データのエクスポートは、Team と Enterprise プランの Primary Owner に限って利用できます」と書き、続けて【訳】「データエクスポートには、会話データとアカウントのユーザーデータが含まれます」(原文は include)としています。削除済みのものについては【訳】「個々の利用者による手動の削除、または enterprise の保持設定によって削除されたメッセージ・ファイル・プロジェクトは、削除後に開始したデータエクスポートには含まれません」とあります。

C-4 の Compliance API は、Claude Enterprise で【訳】「チャット、アップロードされたファイル、プロジェクトを含む会話の内容」にアクセスできると書いています。役割ごとの見え方は【訳】「Owner はこのページを見られますが Compliance API の切り替えは見えず、API のオンとオフを切り替えられるのは Primary Owner に限られます。Admin にはこのページ自体が表示されません」です。同じページは Claude Platform については【訳】「Claude Platform では、会話の内容〈プロンプトとモデルの応答〉は Compliance API から利用できません」と書いています。

C-6 の役割表(User・Admin・Owner・Primary Owner の4列)では、Team と Enterprise 共通の Security and Data Controls の表で Request data exports に印があるのは Primary Owner の列で、User・Admin・Owner の列は空欄です。Enterprise の表の Request audit logs は、Owner と Primary Owner の列に印があります。

Gemini(Google Workspace)

Google Workspace のヘルプ G-2 は、Vault について Google Vault is for administrators and legal personnel.(【訳】Google Vault は管理者と法務担当者のためのものです)と書き、you can use Vault to search Gemini app conversations and create an export of your search results(【訳】Vault を使って Gemini アプリの会話を検索し、検索結果の書き出しを作成できます)としています。検索結果の一覧については The content might be truncated in the list, but the full prompt and response content is shown if you export the results.(【訳】一覧では内容が切り詰められる場合がありますが、結果を書き出すとプロンプトと応答の全文が表示されます)とあり、書き出しには一致したメッセージの前後12時間に同じ会話で送られたプロンプトと応答が含まれると書かれています。

G-3 と G-4 の折りたたまれた節には、管理設定・利用者の設定との関係が同じ文で書かれています。

Regardless of whether a user's action or setting causes the deletion of Gemini app conversations, admins can retain, hold, search, and export Gemini app conversations with Vault.

【訳】利用者の操作や設定によって Gemini アプリの会話が削除されるかどうかにかかわらず、管理者は Vault で Gemini アプリの会話を保持・保全・検索・書き出しできます。

G-4 は When Gemini app messages that are on hold are deleted by a user or an admin history setting, the user can't access the messages anymore, but the messages are not purged. As a Vault admin with appropriate privileges, you can still search for and export the messages.(【訳】保全中の Gemini アプリのメッセージが利用者または管理者の履歴設定によって削除されると、利用者はそのメッセージにアクセスできなくなりますが、メッセージは消去されません。適切な権限を持つ Vault 管理者は、引き続きメッセージを検索し書き出せます)と書いています。利用者向けのヘルプで削除後に何が残ると書かれているかは、削除した会話はいつ消えるか 4社11ページ確認の「例外として残ると書かれているのは、何か」の節で扱っています。

同じページには If your Google Workspace administrator removes a user's Vault-supporting license, a hold no longer protects the user's Gemini messages from deletion.(【訳】Google Workspace の管理者が利用者の Vault 対応ライセンスを外すと、保全はその利用者の Gemini メッセージを削除から守らなくなります)ともあります。

Vault を含むエディションは、G-7 の表の Vault licenses included の列に Frontline Standard and Frontline PlusBusiness PlusEnterprise Standard and Enterprise PlusAll Education editionsEnterprise Essentials and Enterprise Essentials Plus (domain-verified only)G Suite Business の6つが並び、Vault add-on licenses available の列は Google の営業担当への問い合わせを案内しています。G-7 の本文に Gemini の語は見つけられませんでした。

Microsoft 365 Copilot

Microsoft Learn の M-1 は、eDiscovery について次のように書いています。

【訳】AIアプリのユーザーのプロンプトと応答はユーザーのメールボックスに保存されるため、ユーザーのメールボックスを検索クエリのソースとして選べば、ケースを作成して検索を使えます。

続けて【訳】「検索を絞り込んだあと、結果を書き出すか、レビューセットに追加できます」とあります。M-3 は、検索に要る役割を【訳】「eDiscovery のケースを作成し、AIの利用データを検索するには、eDiscovery Manager ロールグループのメンバーである必要があります」と書き、削除には Search And Purge role が要り、【訳】「Data Investigator と Organization Management のロールグループは、既定でこのロールを持ちます」としています。

M-1 はもう1つ、DSPM for AI の activity explorer で【訳】「Microsoft Purview Content Explorer Content Viewer ロールグループのメンバーであれば、プロンプトと応答を表示する」と書いています。

M-4 は、保持ポリシーで保存されるデータの置き場所について【訳】「この隠しフォルダーは、利用者や管理者が直接アクセスするようには作られておらず、コンプライアンス管理者が eDiscovery ツールで検索できるデータを保存するためのものです」と書いています。

監査ログに会話の本文が入ると書かれているか

Claude の C-3 は、監査ログにチャットの表題と内容は書き出されないと書いています。Gemini の G-5 の属性一覧と G-6 のパラメーター一覧に本文を指す項目は見つけられず、G-5 の一覧は網羅的ではないと注記されています。Microsoft は、プロンプトと応答が統合監査ログに取り込まれると書く文(M-1・M-5)がある一方、M-1 の直後の文と M-2 の属性表が挙げる中身はやり取りの時期・場所・参照ファイル・メッセージIDなどで、本文そのものが監査ログに入るかは今回読んだページからは確定できません。

Claude。C-3 の注記は前の節で引いたとおりです。いっぽう同じページの記録イベント表には、conversation_renamedevent_info として、new_name に「会話の新しい名前」という説明が付いた行があります。注記の「表題」と、このイベントの new_name の関係を説明した記載は、C-3 には見つけられませんでした。

Gemini。G-5 の属性一覧は ActionActorAgent infoApplication nameBy an agentDateDescriptionEventEvent CategoryFeature SourceIP ASNUser device ID の12項目で、プロンプトや応答の本文を指す属性は見つけられませんでした。ただし一覧の前に Not all attributes are reported for all events. The list isn't exhaustive and is subject to change.(【訳】すべての属性がすべてのイベントで報告されるわけではありません。この一覧は網羅的ではなく、変更されることがあります)とあります。同じページのセキュリティ調査ツールの設定には Turn on or off View content. This setting allows admins with the appropriate privileges to view content.(【訳】View content をオンまたはオフにします。この設定により、適切な権限を持つ管理者がコンテンツを表示できます)とありますが、この「content」が Gemini の会話を指すかは、G-5 で確認した範囲では記載がありません。

開発者向けの G-6 は、feature_utilization イベントのパラメーターとして actionapp_nameevent_categoryfeature_source の4つを載せており(app_name の値に gemini_app を含む)、本文を指すパラメーターは見つけられませんでした。

Microsoft 365 Copilot。3ページの該当箇所は次のとおりです。

ページ記載(【訳】・要約)
M-1【訳】他のアクティビティと同様に、プロンプトと応答は統合監査ログに取り込まれます。イベントには、利用者がAIアプリとどのように、いつやり取りしたかが含まれ、どの Microsoft 365 サービスで行われたか、やり取りの中でアクセスされた Microsoft 365 上のファイルへの参照を含むことがあります。それらのファイルに機密ラベルが適用されている場合は、それも取り込まれます
M-1(次の段落)【訳】これらのイベントは、現行版の DSPM と DSPM for AI の AI activities タブにある activity explorer に流れ、そこでプロンプトと応答のデータを表示できます
M-5【訳】Copilot のプロンプト、応答、参照されたコンテンツの監査レコード
M-2Messages の説明【訳】Copilot のやり取りの中のプロンプトと応答のメッセージの詳細を含みます。1つの監査レコードには通常プロンプトと応答の組が入りますが、1つのプロンプトと複数の応答メッセージ(つまり、そのプロンプトに関連するすべての Copilot の応答)が入ることもあります。【要約】下位項目は ID(メッセージID)、IsPrompt(プロンプトか応答か)、JailbreakDetected(ジェイルブレイクの試みか)、Size(現在は使われていない)。例は、キー IDisPrompt を持つ要素2つ(isPrompt が true のものと false のもの)の配列

M-1 がイベントに含まれるものとして列挙しているのは、やり取りの方法と時期、行われたサービス、参照されたファイルへの参照、そのファイルに適用された機密ラベルで、本文そのものが含まれるかはこの列挙からは読めません。M-2 の Messages の例に載っているキーは IDisPrompt の2つで、表は【訳】「次の表は、監査ログに含まれる一般的なプロパティの一部をまとめたものです」と前置きされています。activity explorer で表示されるプロンプトと応答のデータが監査イベントそのものに含まれているのかを述べた文は、M-1〜M-5 には見つけられませんでした。

記載を見つけられなかったのは、どの項目か

今回の探索範囲で見つけられなかったのは、次の5項目です。いずれも「書かれていない」ではなく、下に書いたページを読んだ範囲で「見つけられなかった」という意味です。

管理者が会話を閲覧・書き出ししたとき、利用者に通知されるか
17件を「notif」で検索した範囲では、閲覧や書き出しの通知を述べた記載を見つけられませんでした。M-3 には削除について【訳】「利用者は、データが削除されたことの目に見える通知や確認を受け取りません」という記載があります。C-4 の通知に関する語は連携事業者の紹介文の中に、G-6・G-7 の語はナビゲーションやAPI名の中に現れるものでした。
Gemini アプリの会話を Vault で扱えるエディション
G-4 に Vault-supporting license の語があり、G-7 に Vault を含むエディションの一覧がありますが、G-2〜G-4 にエディション名は見つけられず、G-7 の本文に Gemini の語は見つけられませんでした。
Purview の eDiscovery を使うのに要るライセンス
M-1〜M-5 を「licens」で検索した範囲で現れたのは、M-1 の関連文書へのリンク名 Microsoft 365 Copilot admin guide for E5 + SAM licenses でした。eDiscovery の利用条件を述べた記載は、M-1〜M-5 には見つけられませんでした。Purview のライセンス要件を説明した一般向けのページは読んでいません。
Claude の管理者が画面上で個々の会話を開いて読む手順
C-1〜C-4 に書かれている経路は、データエクスポート(C-2)、監査ログの書き出し(C-3)、Compliance API(C-4)でした。管理画面で会話を表示する手順は見つけられず、C-6 の役割表にも他の利用者の会話を表示する権限の行は見つけられませんでした。
Enterprise のカスタムロールに与えられる権限
組み込みの4役割の権限は C-6 の表にありますが、C-6 は【訳】「これらのメンバーには組み込みの権限が無いため、下の表には現れません」と書いており、カスタムロールで会話の書き出しや監査ログに触れられるかは C-6 には見つけられませんでした。関連記事欄の Manage custom roles on Enterprise plans は読んでいません。

自社の契約と設定は、どこで確かめられるか

今回読んだページが操作の場所として示しているのは、次の画面名と経路です。画面上の表示がこの表記と一致するかは確かめていません。

サービス表記(原文)何の操作か出典
ClaudeOrganization settings > Data and privacy組織データのエクスポートC-2
ClaudeOrganization settings > Data and Privacy監査ログの書き出しC-3
ClaudeOrganization settings > APICompliance API の有効化とキーの作成C-4
GeminiGoogle Admin console の MenuGenerative AIGemini app(※)会話履歴の保存と保存期間G-1
Geminivault.google.com検索・書き出し、保持ルール、保全G-2〜G-4
GeminiAdmin console の MenuReportingAudit and investigationGemini for Workspace log events(※)ログイベントの検索G-5
CopilotMicrosoft Purview portal の Audit監査ログの検索M-2
CopilotMicrosoft Purview portal の eDiscovery > Cases > Create caseやり取りの保全・収集・書き出しM-1

※ Google のページでは、この経路の語の間が記号ではなくアイコン画像で区切られているため、語を「・」で並べています。

自社の契約がどのプラン・エディション・ライセンスに当たるかは、上の画面名からは分かりません。表の①の列で「記載なし」とした行は、今回読んだページから自社に当たるかを判断できない行です。

この記載から何が言えて、何が言えないか

言えるのは、17件のページに、管理者側の特定の役割が特定の操作で会話の中身を取り出せると書かれていることまでです。自社の管理者が実際にその操作をしたか、自社の契約でその機能が使えるかは、今回読んだページからは言えません。

言えることは次の3つです。

  1. Claude では、組織データのエクスポートを行える主体として、C-2 に Team と Enterprise の Primary Owners が書かれ、C-6 の役割表でも Request data exports の印は Primary Owner の列にあります。エクスポートと会話の関係は、C-1 では may contain(含まれる場合がある)、C-2 では include(含まれる)と書かれています
  2. Gemini では、利用者の操作や設定で削除された会話についても、管理者が Vault で保持・保全・検索・書き出しできると G-3・G-4 に書かれています
  3. Microsoft 365 Copilot では、プロンプトと応答がユーザーのメールボックスに保存され、eDiscovery Manager ロールグループのメンバーが検索できると M-1・M-3 に書かれています

言えないことは次の4つです。

  1. 公開ページに操作が書かれていることから、自社の管理者が実際に会話を見ていることは言えません。記事が確かめたのは記載で、操作の記録ではありません
  2. ①の列が「記載なし」の行が、自社のプランに当たるかは言えません。Purview の eDiscovery のライセンスと、Gemini アプリの会話を Vault で扱えるエディションは、今回読んだページに記載を見つけられませんでした。G-7 の一覧は Vault を含むエディションの一覧で、G-7 の本文に Gemini の語は見つけられませんでした
  3. Microsoft 365 Copilot の監査ログに本文そのものが入るかは言えません。M-1 の「統合監査ログに取り込まれます」の文とその直後の列挙、M-2 の Messages の説明と例が、本文そのものの記録を指しているかを述べた記載が、M-1〜M-5 に見つからないためです
  4. 3サービス以外のサービスについて、同じとも違うとも言えません。今回の候補に入れていないためです

表の行数は、各ページがどれだけの操作を書いているかの数であり、管理者が会話に触れられる経路の数を比べる材料にはなりません。行の構成を揃えていないためです。

この記事はどう更新するか

この記事は3か月ごとに同じ17件を取り直し、ページ上の更新日、表の各行の原文、「見つけられなかった」とした5項目に記載が現れていないかを照合して、変わった点を書き換えます。最終確認日は冒頭に記載しています。

記載に誤りがある場合、また確認してほしい項目がある場合はお問い合わせからご連絡ください。

この記事は何を出典にしているか

出典は、下の17件の管理者向けページと4件の robots.txt です。G-1〜G-7 は、ページのフッターに、特記のない限り内容は Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)で提供すると表示されている Google のページです。G-1〜G-7 の記載に付けた【訳】は、当サイトが原文を日本語に訳したもの(改変)です。

  1. Claude Help Center|Who owns and manages the data of my team?(March 16, 2026)(C-1。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  2. Claude Help Center|Export your organization's data(June 12, 2026)(C-2。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  3. Claude Help Center|Access audit logs(June 15, 2026)(C-3。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  4. Claude Help Center|Get started with Claude Compliance API integrations(C-4。2026-09-13 取得、HTTP 200。更新日の表示は「Updated this week」)
  5. Claude Help Center|Roles and permissions(June 18, 2026)(C-6。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  6. Google Workspace Help|Turn the Gemini App on or off(Last updated 2026-09-10 UTC)(G-1。著作者:Google。ライセンス:Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)。訳は当サイトによる。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  7. Google Workspace Help|Use Vault to search Gemini app(Last updated 2026-09-10 UTC)(G-2。著作者:Google。ライセンス:Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)。訳は当サイトによる。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  8. Google Workspace Help|Retain Gemini app messages with Vault(Last updated 2026-09-10 UTC)(G-3。著作者:Google。ライセンス:Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)。訳は当サイトによる。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  9. Google Workspace Help|Place Gemini app messages on hold(Last updated 2026-09-10 UTC)(G-4。著作者:Google。ライセンス:Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)。訳は当サイトによる。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  10. Google Workspace Help|Gemini for Workspace log events(Last updated 2026-09-10 UTC)(G-5。著作者:Google。ライセンス:Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)。訳は当サイトによる。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  11. Google for Developers|Gemini in Workspace Apps Activity Events(Last updated 2026-09-03 UTC)(G-6。著作者:Google。ライセンス:Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)。訳は当サイトによる。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  12. Google Workspace Help|About upgrading to an edition that includes Vault(Last updated 2026-09-10 UTC)(G-7。著作者:Google。ライセンス:Creative Commons Attribution 4.0 License(CC BY 4.0)。訳は当サイトによる。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  13. Microsoft Learn|Use Microsoft Purview to manage data security & compliance for Microsoft 365 Copilot & Microsoft 365 Copilot Chat(2026-05-01)(M-1。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  14. Microsoft Learn|Audit logs for Copilot and AI applications(2026-08-26)(M-2。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  15. Microsoft Learn|Search for and delete AI application data in eDiscovery(2026-06-29)(M-3。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  16. Microsoft Learn|Learn about retention for Copilot & AI apps(2025-09-26)(M-4。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  17. Microsoft Learn|How data is protected and audited in Microsoft 365 and Microsoft Copilot(2026-08-18)(M-5。2026-09-13 取得、HTTP 200)
  18. support.claude.com/robots.txt(2026-09-13 取得)
  19. knowledge.workspace.google.com/robots.txt(2026-09-13 取得)
  20. developers.google.com/robots.txt(2026-09-13 取得)
  21. learn.microsoft.com/robots.txt(2026-09-13 取得)
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